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【記事訳】プファルのドラマー チェ・ジェミン「BJに挑戦、外見と違って声が穏やからしいです。」 [Boohwal 2020]

2020年、令和2年初めての記事です。
昨年からよく聞いている韓国のロックバンドプファル(復活)のドラマー、チェ・ジェミンさんが放送しているインターネット配信番組「チェ・ジェミンのトッケビラジオ」についてのインタビュー記事が昨年の秋に出たのですが、それを日本語にしてみました。そして「トッケビラジオ」についても書いてみました。
といっても、この番組を日本から熱心に応援しています!というのではなく、ただ番組の選曲と雰囲気が好きで、こっそり聞いているだけのリスナーなので、ずっと投稿するのも気が引けて…でもあまりにもブログ更新をさぼっているので、思い切って投稿してみます。
 
プファルのドラマー チェ・ジェミン「BJに挑戦、外見と違って声が穏やからしいです。」
2019-09-25 13:17

アフリカTVでワンマン放送「トッケビラジオ」を進行..直接選曲、ゲストの出演依頼
ボーカルのパク・ワンギュが再合流したプファル、(*2019年)10月コンサート…「ドラムは運命であり天職」


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ポーズをとるプファルのドラマー、チェ・ジェミン

(ソウル=連合ニュース)リュ・ヒョリム記者=アフリカTVで音楽専門放送「チェ・ジェミンのトッケビラジオ」の司会進行をするプファルのドラマー、チェ・ジェミンが先月(*2019年8月)、ソウル麻浦区上水洞のとあるカフェで連合ニュースのインタビューに先立ってポーズを取っている。2019.9.25


 (ソウル=連合ニュース)イ・ウンジョン記者=アフリカTVでワンマン放送をする貫禄のバンドドラマーがいる。

昨年(*2018年)12月からアフリカTVで毎週月~木曜日の夜10時、音楽専門放送「チェ・ジェミンのトッケビラジオ」の番組を進行するプファルのメンバーチェ・ジェミン(50)だ。BJ名は「ドラムアンドスティック」(*BJ= Broadcasting Jockeyの略で、アフリカTVの番組配信者のこと)

ドラムスティックを握るミュージシャンの挑戦は、意外かもしれないが、彼が進行マイクの前に座るのは初めてではない。

仁川出身の彼は2012年から一年間、京仁放送iFM「チェ・ジェミンのトッケビラジオ」のDJを務めた。「ロックのメッカ」という音楽の歴史がある仁川でトッケビ(*おばけ)が出てきそうな深夜にロックを流す番組だった。

また2014年には、シナウィ出身のドラマー、キム・ミンギとポッドキャスト「ドラムアンドドラマーショー(略してDDショー)も2年間、番組を進行した。

これらの放送が終了すると、彼は音楽で継続的に交流したい気持ちにかられた。音楽著作権料を支払うアフリカTVでは自由に音楽をかけることができた。彼は「ためらうことなく」麻浦区新井洞の作業室に防音壁とカメラを設置した。番組名はDJを務めていた以前のラジオ番組から持ってきた。


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 パク・ワンギュ(左側)がゲストとして出演した「チェ・ジェミンのトッケビラジオ」
[アフリカTVキャプチャー]


最近麻浦区上水洞のあるカフェで会ったチェ・ジェミンは「好きな事はどうやってもやるんです」と言い、「台本なしでやるのは『DDショー』をやりながら勘を掴みました。私は無骨な外見と違って、声は穏やかだと皆が言います。」と笑った。

二時間余りの放送にも、彼はPDも作家もなしで選曲、番組構成、ゲストの出演依頼まで全てのプロセスを一人でやる。曜日別に歌謡、ポップ、インディーミュージック、ロックなどのテーマも決めた。最近プファルのボーカルに復帰したパク・ワンギュ、プファルの客員ベーシストのイ・ユンジョン、歌手のチェ・ホソプなどがゲストとして出演し、ライブ演奏を聞かせたり、音楽の話をしたり、一緒にリクエスト曲をかける。プファルの隠れたエピソードと近況を聞く楽しみもある。

「1980~90年代に流行したり、私が若いころに感動した音楽を主に紹介するんです。歌謡はシン・スンフン、パク・チョンヒョンなど、私がバックバンドで演奏した歌手たちの曲をはじめ、ジャンルを問いません。ロックはレッド・ツェッペリン、ボン・ジョヴィなどもっと多様です。偏向放送のようにプファルの曲も欠かさず選曲します。」

彼は「『星が輝く夜に』を聴いていたラジオ世代をメインのリスナーに定めました。リスナーたちが音楽の選曲を喜んだり、その時代を思い出してヒーリングになると聞くと遣り甲斐を感じます。『アイドルファン』の20代の娘も私の放送を、ニックネームを内緒にしてこっそり聞き、コメントを残したりもします。」と話した。

リスナーたちがBJをサポートする星風船がどれくらいなったかを尋ねると彼は、「そういえば一度も確認してません。」と笑った。「星風船がいくつ集まったのかも知りません。当然、10ウォンも引き出してませんし、私が好きでやっていることなので、お金儲けが主な目的ではありませんから。反応があるのはリアルタイムのチャット数が増えるのを見て実感します。より面白くするためちょっとは笑わせたりすべきかなと思ったりします。(笑)」


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インタビューを受けるプファルのドラマーチェ・ジェミン

 (ソウル=連合ニュース)リュ・ヒョリム記者=アフリカTVで音楽専門放送「チェ・ジェミンのトッケビラジオ」を進行するプファルのドラマーチェ・ジェミンが先月ソウルマポ区上水洞のあるカフェで連合ニュースとのインタビューに応じている。(2019.9.25)


運命と考えるドラムと縁を結んだのは仁川済物浦高校3年の時、ボクシングと柔道をしていた彼は友人の合奏室に遊びに行って偶然ドラムスティックを手に取るようになった。

「人は天職があると信じています。一生運動をしなければと思っていた時はさぼったりもしたのに、ドラムは寝る時間も惜しむ程、毎日10時間以上練習したんですよ。レッド・ツェッペリンのジョン・ボーナム、モトリー・クルーのトミー・リーのようなドラマーに影響を受けました。」

仁荷工業專門大学の土木科に進学した彼は、学内サークル「ティサムス(*T△S)」の3期として1987年江辺歌謡祭に出場した。彼がドラムを叩いたバンドティサムスは「毎日毎日待っている」で銅賞と歌唱賞を受賞し、翌年アジアレコードより1集をリリースしデビューした。

しかしティサムスはアルバム一枚を出した後にグループが解散し、彼は1990年イ・スンファンを始めとしてキム・ゴンモ、シン・スンフン、ユン・ジョンシン、チョ・グァヌ、GODなどの有名歌手のアルバムでドラムとパーカッションを演奏した。

1985年に結成したプファルに合流したのは1998年、6集の時。

「プファルのセッションでキーボードを弾いていたチェ・スンチャン先輩が正規メンバーとして合流しようと提案しました。すかさず『OK』と言いました。バンドを本当にやりたかったもので。」

しかし6集のボーカルキム・ギヨンがレコーディング終盤の声帯結節で満足に活動できず、チェ・スンチャンも脱退し、彼もまた1年余りでプファルを脱退した。

彼は「プファルは本当に好きだったけれど、『自分の意志に従って残るのがいいのか、スンチャン先輩との義理を守るのがいいのか』悩んだ末に義理を選びました。グループを脱退してからキム・テウォン先輩に自分の状況を説明する手紙を書いた覚えがあります。」と振り返った。

プファルを脱退し2001年にバンド ジュニファーで「空の果てで流れた涙」をリリースしたが、これすらパッとせずに終わった。

チェ・ジェミンがプファルに復帰したのは3年後の2002年,8集の時だった。プファルの名盤である1,2集のボーカルイ・スンチョルが8集でプファルと再び合流し、チェ・ジェミンも一緒に戻った。

「スンチョル先輩の提案でしたが、実はその時テウォン兄さんが嫌だと言えば復帰できなかったでしょうね。戻ってから今まで17年なので、プファルは私の人生を変えてくれた本当に特別な家族です。」


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プファル「Born Again」コンサートのポスター
 [インターパーク キャプチャー]


彼は不毛のバンド市場で34年間も現在進行形のプファルの力は「配慮」だと強調した。

彼は「音楽の見解の違いもあるメンバーたちが自分の意見を主張すると摩擦が生じるもの」と言いつつ、「ボーカルが何度も変わってもプファルが命脈をつないでいったのはテウォン先輩が中心にいたから」と言った。

もちろん、最近変化があった。プファルの古参ベーシストのソ・ジェヒョクが脱退し、10代ボーカルのキム・ドンミョンが抜けると5代ボーカルのパク・ワンギュが11代ボーカルとして合流した。

パク・ワンギュは(*昨年の)7月「トッケビラジオ」に出演し「(数え年で)47歳の末っ子」だと言うと、チェ・ジェミンは「君が戻ってきて平均年齢がぐんと上がったよ」と言いながらパク・ワンギュの合流でグループが活気にあふれたと自慢した。

生まれ変わったプファルは(*2019年)10月12日高陽市のキンテックス第2展示場で「プファルBorn Againライブツアー」を開催する。サブタイトルは「韓国ロックの伝説」だ。



日本語=花かんざし *=訳者註


トッケビラジオ↓
http://bj.afreecatv.com/jeminchae

チェ・ジェミンさんのYou Tubeチャンネル↓
https://www.youtube.com/channel/UCTILTvLVJxs6dWtlCujuGMg

プファルの公式カフェ(プサモ)↓ 
http://cafe.daum.net/BORNAGAIN


チェ・ジェミンさんはハングルで書くと채제민ですが、
韓国人でもチェ・ジェミンさんのお名前を一発で正しく書いてくれる人は少ないとか。
ちなみに、ジェミンは芸名とのことで、本名は別だそうです。
強面の外見とは違って、とてもやさしい方ですし、情に厚く涙もろいところもトッケビラジオで何度かお見かけしました。

◇トッケビラジオ(채제민의 도깨비라디오)について◇


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アフリカTVのアプリで視聴できます
もちろんPCからでもOK
画像出処:トッケビラジオより

トッケビラジオは、毎週月~木の10時から12時過ぎまでのインターネット配信番組です。
アフリカTVというサイトやスマホアプリで視聴できます。
ただ生放送はネット視聴環境にもよると思いますが、よく途切れることがあります。
生放送が終了すると、すぐに「過去の動画」としていつでも視聴することができます。

アフリカTVのアカウントでログインすると、生放送にチェックインすると自分のアカウント名がタイムラインに表示されます。
また、生放送中にコメント(チャット)を投稿したり、BJに星風船(有料)を送ってサポートすることもできます。
チャットで他の視聴者とトークする楽しみもありますし、BJがコメントを読み上げてくれることもあります。


トッケビラジオの番組構成は


◇オープニング曲「jill's theme(ジルのテーマ)」プファル2集に収録のギター演奏曲


◇오늘의 좋은 글(本日の名言)
日替わりで心にしみる素敵な言葉をジェミンさんが読み上げて下さいます。
ここで紹介される短い文はヘミンスニムの「멈추면,비로소 보이는 것들(立ち止まると、見えてくるもの)」からの引用にちょっと手を加えたもののようです^^

例えば、2月13日の放送で紹介されたのはこんな文

생각은 크게 하고
실천은 작은 것부터 하세요.
왜냐하면 작은 생활의 변화에서
큰 일을 해낼 수 있는 능력이 만들어지기 때문입니다.
気持ちは大きく持ち
実践は小さなことからしましょう
なぜなら小さな生活の変化から
大きなことをやり遂げられる能力が作られるからです。

これは「立ち止まれば、見えてくるもの」のp.134の文章のようですが、ヘミンスニムの本では「능력/能力」でなく「인연/縁」でした。
他の日もやはり、ヘミンスニムの本から少しだけ変えて紹介しているようです。

ヘミンスニムはこのブログでもかつてご紹介したことがありました。
https://papercascade206.blog.ss-blog.jp/2012-07-05-1


◇1部◇(チェ・ジェミンさん選曲の音楽)
そしてだいたい夜11時ごろまでが第1部としてジェミンさんが選曲した音楽が流れます。
音楽のジャンルは曜日ごとに決まっていて、
月曜日:歌謡曲
火曜日:ポップソング
水曜日:インディーミュージック
木曜日:ロック
です。

この選曲が私の好きな曲が多くて!だからこの番組をよく聞いているのかもしれません。
普通のラジオ番組のようなヒットチャートを占める人気曲やアイドル曲は少な目で、80年代90年代の洋楽や、ドラマ「応答せよシリーズ」や「不朽の名曲」で聞いたことのある韓国の有名な曲が流れます。

第1部の終わりの方で「히든트랙(Hidden track)」としてプファルの曲が流れます。
普段の公演でめったに聞くことがない隠れた名曲が紹介されます。
チョン・ドンハさんの懐かしいプファル時代の歌声を聴くことも多いです。実は秘かな楽しみです。

1部と2部の間には番組のロゴソングも流れますし、ご丁寧にスポンサー紹介コーナーがあります。スポンサー紹介の最後が、「協賛してくださるでしょう」のような感じなのが面白いです。


◇2部◇(ゲスト出演またはリクエスト曲)
2部はゲストが来て一緒にトークしたり、ゲストが選曲した音楽がながれたりします。ゲストのいない日はリスナーのリクエスト曲が流れます。
ゲストはジェミンさんの幅広い人脈から様々な方が出演されます。事前に予告のある時もあれば、急遽ゲスト出演になる場合もあります。

レギュラーゲストは毎週水曜日にプファルのベーシスト、イ・ユンジョンさんがいつも来られて、1部からずっと一緒にトークしたり、珍しい音楽を紹介したりしていましたが、1月中旬からはお休み中?アメリカの楽器見本市に参加されていたようですが…

ワンギュさんも、プファル復帰当初は毎週火曜日に出演されていましたが、スケジュールの関係でレギュラーではなくなりました。
そういえば先日、番組に初めてテウォンさんが出演されました。
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2020年2月5日の放送にテウォンさんがゲスト出演
画像出処:トッケビラジオより

また懐かしいバラエティ番組「偉大な誕生」でプファル組だった歌手たちが出演したこともありました。

主に男性ゲストが中心でしたが、女性ゲストとして最近トロット界で大人気のヨヨミさんが出演したこともあります。ヨヨミさんのアルバムセッションでベースのイ・ユンジョンさんが参加していたこともあったせいか、よくヨヨミさんの音楽が流れますし、毎週水曜日のユンジョンさんゲストの際のオープニング曲としてヨヨミさんのデビュー曲「이 오빠 뭐야(この人なんなの?)」も流れます。

昨年から日本と韓国の関係が悪化した状態が続いていますが、意外にも日本の音楽がよく流れたりします。政治問題と文化交流は別のことと思ってもらえているようで、ちょっと安心したりする時もあります。ですが時には日本に対する批判的な言葉や日本のものを遠ざけようとする発言もあったりして悲しい気持ちになることもあります…


全体的に、かつてラジオ番組のDJ経験もあるせいか、ちゃんとマイクの前に座って進めるスタイルですし、番組構成があまり崩れない部分も気に入っています。


◇番組を通して知った曲をいくつかご紹介します。

♪1曲目♪
형돈이와 대준이
한 번도 안 틀리고 누구도 부르기 어려운 노래
ヒョンドンとデジュンの「一度も間違えずに誰も歌うのが難しい歌」

韓国語の早口言葉の歌ですが、聞くたびに爆笑です
特に↓が印象的
ワンバムパン ワンバムパン ワンバムパン ワンバムパン
왕밤빵 왕밤빵 왕밤빵 왕밤빵

왕밤빵(王栗パン) 栗まんじゅうのようなものかしら?

【追記】歌詞訳はこちらです↓



♪2曲目♪
My Heart Will Go On - Recorder By Candlelight by Matt Mulholland
Matt Mulholland(マット・マルホランド)さんのリコーダーによる映画タイタニックのテーマ曲なのです。最初はなんだこれは?とびっくりしましたが、二度目はもうわかっているのにやっぱりふきだし笑いしてしまいます。ちょっと気分が落ち込んだ時に聞くと、力が抜けて気持ちが軽くなってくる曲だと思います。


♪3曲目♪
MV]요요미(YOYOMI) - S-LOVE(에스러브) 4th Single Album
ヨヨミさんの曲の中から、「이 오빠 뭐야(この人なんなの?)や「香港エクスプレス」のようなトロットとは全く違う、ちょっと異色の曲「S-LOVE」 この曲もトッケビラジオでイ・ユンジョンさんが紹介されて知った曲で、曲しか聞いていませんでしたが、MVをみてちょっとドキ!
ベースはイ・ユンジョンさんです。



とりとめもなく色々と書きましたが、チェ・ジェミンさんのラジオのお陰でプファルの近況がわかります。昨年の春から聞くようになりましたが、このラジオを通してドンミョンさんが脱退されることや、ご結婚のこと、新曲やワンギュさんのこと、そしてソ・ジェヒョクさんのことなど、そして新しいベーシストのイ・ユンジョンさんのことを知るようになりました。

ジェミンさんの放送に対する責任感はものすごくて、公演近くなると練習のためにお休みという日もありますが、お休みだとお知らせされていたはずが、早めに終わったからとラジオ放送をされたり、他にも体調がすぐれなくても放送をされたりすることもあります。アフリカTVのアカウントでお気に入り登録していると番組がスタートするとスマホに通知されます。私は聞くだけで精いっぱいですが、放送スタートと同時にチェックインするファンの方もたくさんいらっしゃいます。そんなファンの存在がジェミンさんを放送用のマイクの前に座らせる大きな力を与えているのでしょうね。

インタビュー記事はプファル公演の前だったので、公演情報で締めくくられていましたが、ワンギュさんが復帰してからのプファル公演は大成功だったようですね。
今は、新型コロナウイルスの影響もありますし、さらに残念なことに日韓関係がなかなか改善しない状況ですので、当面は来日公演も難しいそうですね。2013年のあの東京公演は本当に夢の宴だったのだなあとしみじみ思うこの頃です。

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