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2017年 春の韓国旅行 その3(全州 前半) [韓国旅行]

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4月の韓国旅行記を書いていますが、まとめるのが遅くて~もう6月になってしまいました(汗)今回は「その3」全州日帰り旅行の前半部分。「殿洞聖堂(カトリック教会)」とイ・ソンゲの肖像画を祀っている「慶基殿」のレポートです。韓国ドラマ「雲が描いた月明かり」のロケ地レポもあります~~

 
旅行記バックナンバー

 
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KTXの切符です

旅の二日目はKTXに乗って全州へ日帰りの旅です
出発駅は「龍山(ヨンサン)」にしました。
ホテルのある孔徳から京義中央線で乗り換えなし二つ目の駅が龍山なのです。
  
KTXの切符は事前に日本で手配しました。
 
KorailのHPの日本語ページから乗車券をオンライン予約しました↓
http://www.letskorail.com/ebizbf/EbizBfTicketSearch.do
 
パスポート番号とメールアドレスを入力し、支払はクレジットです。
  
乗車日の一か月前から予約可能なので、私は予約可能になった日に早速予約しました。 
今回は龍山-全州なので往復で乗車券代1人68,800ウォンです。
外国人が使えるKorailパスの一日券saver(複数同一行動)の金額が72,000ウォンだったので、
今回はkorailパスでなく一般の乗車券にしました。(2017年4月の金額です)
昨年の春と比較すると乗車券もKorailパスの金額も値上がりしていました。

一般乗車券購入の良いところは、予約と同時に座席の予約ができること。
と言っても、席を選ぶことはできません。でも今回は早めに予約したので結論から言うと、ちゃんと進行方向の席が確保できました。
  
Korailパスの場合、パスを韓国で受け取ってから列車の予約をすることになるので、どうしても進行方向側の席が満席になってしまっていることがありますが、乗車券の購入の場合は1か月前から座席の予約ができるので、向きが進行方向の座席が確保できる率が高いと思います。と言っても逆向き席に乗った時にそれほど違和感もなかったので、あまり気にする必要はないと思います~。
 
それで席ですが、予約入力の途中で号車と席番が表示されるのです。乗る電車によって微妙に違うので、日本語ページとは別にKorailの韓国語ページやkorailのアプリなどを開いておき、表示された号車と席番が進行方向側の席なのかを確認してから確定しました。
 
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確認画面に座席番号が表示されます
 
実は確定前に表示される座席の号車と席番号は控えておかないと、予約完了後はどこにも表示されていなくて...入力時にメールアドレスを入力しますが、特にメールも来ないので、駅で乗車券を引き換えるまで少し心配でした。「予約確認書を印刷してパスポートと一緒に駅で乗車前に乗車券を発券」と書いてありますが、私は乗車の前日に、乗車駅でないソウル駅で往復の乗車券を受け取りました。

龍山駅はソウル駅と雰囲気がよく似ていました。
やはり、改札口がなく、電光掲示板に表示されるホーム番号を確認してホームで待機し、到着した電車に乗りこみます。乗車中、車掌さんがメモを見ながら通路を行き来していましたが、検札はありませんでした。このあたりは前回釜山へ行ったときと同じです。
  
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全州には1時間40分くらいで到着。あっという間でした。
乗客の多くがこの駅で下車しました。
  
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駅舎は韓国の伝統家屋の韓屋(ハノク)のイメージです~

全州駅から目的地である韓屋村(ハノンマウル)へはタクシーを利用しました。
韓国で便利に使った「카카오맵 」で経路検索して交通手段を「タクシー」にするとルートと時間、そして料金が表示されるので、目安になりました。知らない場所でも安心です。
 
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カカオマップで検索~
 
タクシーは駅前にたくさん待機しているので、すぐに乗れます。

参考までに、今回、全州の滞在時間は約6時間なので、なるべく時短できるものは利用しようと思っていましたが、時間にゆとりのある時はレトロな車体の1000番バスを利用すると楽しそうです。ただ、本数も少なく、全州駅から全州高速ターミナルを経由するので時間もかなりかかりそうなので、私は今回利用を見送りました。

さて、全州駅前からタクシーに乗って約15分で「殿洞聖堂」前に到着しました。
ちなみに料金は6,700ウォンでした。
 
ここから「全州韓屋村」巡りがスタートです。
 
◆殿洞聖堂(チョンドンソンダン/전동성당)◆


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1908年から建築を始め1914年に外形工事を終え、1931年にすべて完成したロマネスク様式のカトリックの聖堂
ここは1791年(正祖15年)、韓国最初のカトリック迫害と言われる辛亥迫害(신해박해)での2人の信者の殉教地であり、10年後の辛酉迫害(신유박해)でも殉教者が出た場所です。その100年経ってフランスからやってきたポドゥネ神父によって聖堂が建てられました。
  
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聖堂前にあった案内板
全州 殿洞聖堂
史跡 第288号
全羅北道全州市完山区殿洞
この聖堂は朝鮮時代のカトリック教徒の殉教地に建てた聖堂である。正祖15年(1791年)の最初の殉教者ユン・ジチュン(パウロ)とクォン・サンヨン(ヤコブ)そして、純祖元年(1801年)に湖南地方での初の使徒ユ・ハンゴム(アウグスチノ)とユン・ジホン(フランシスコ)などが豊南門外であるこの場所で迫害を受け処刑された。彼らが殉教した意味を称えようと1908年フランス神父ボドゥネが聖堂建設に着手、1914年に完工した。母の懐のようにふくよかでありつつも、雄壮で華麗なロマネスク復古様式のこの建物は、隣接する豊南門、慶基殿とあわせて伝統文化と西洋文化の融合の象徴となっている。

「雲が描いた月明かり」にも登場したチョン・ヤギョン(茶山先生)は、1801年の辛酉迫害で流刑になったのでした。「雲が描いた月明かり」では流刑が解かれて都城に戻っていたところをヨンが訪ねたのでした~

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聖堂入口のキリスト像
聖書の言葉が刻まれていました
左:あなたの言葉は私の足の灯、私の道を照らす光です(詩編119,105)
右:苦労し重い荷を担ぎあえぐ人は皆、私のところに来なさい。私が楽に休ませてやろう(マタイ11,28)

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聖堂の中
厳かな空気に圧倒されました


全州殿洞聖堂のHP↓
http://www.jeondong.or.kr/

 
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聖堂の向かい側に次の目的地の慶基殿があります。
ここは「雲が描いた月明かり」の撮影地でもあります~
 

◆慶基殿(경기전/キョンギジョン)◆
 
1410年に太宗が全州、慶州、平壌に太祖李成桂の御真(肖像画)を奉安する「御容殿(어용전/オヨンジョン」を建て、世宗の時に全州の「御容殿」が「慶基殿」と名付けられました。丁酉再乱(慶長の役)で焼失しましたが、1614年(光海君6年)に再建されました。
 
李成桂(イ・ソンゲ)は1392年に高麗の恭譲王から王位を継承した朝鮮王朝の初代国王です。李成桂の家系の本貫が全州なので、全州にこのような朝鮮王朝ゆかりの建物があるのです。韓国歴史ドラマに高い頻度で登場する人物ですし、今も(今頃になってですが)「六龍が飛ぶ」を視聴中なので、是非訪れたい場所の一つでした。
 
入り口でチケットを買って入場します。大人一人3,000ウォン
パンフレットもありました
 
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韓国語版、日本語版のパンフレット

とにかく小学生たちがたくさん見学に来ていていました。
季節もいいので校外見学のシーズンなのでしょうね。
  
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この朱色の鳥居のような門は홍살문(ホンサルムン)と言い、陵、園、廟、宮殿、官衙の正面に立つ朱塗りの門で、赤い矢の門という意味だそうです。
ホンサルムンの奥に見えているのが외삼문(ウェサムムン/外三門)
 
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その次の門が내삼문(ネサムムン/内三門)です。
入り口が3つあるので三門。そして外側と内側にあるということで外三門と内三門ですが、外三門と内三門の違いは栱包(공포/コンポ)という柱の上と屋根の下の空間にある複雑に組み合わされた装飾を見ればわかります。
外三門は柱の上の部分にだけあり(주심포식/柱心包式)、内三門は柱と柱の間にもあります(다포식/多包式)。
 
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外三門 栱包が柱の上だけにある


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内三門 栱包が柱と柱の間にもある
 
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内三門の右脇にあった案内文
太祖御真
正殿の中央に龕室(감실/カムシル)を置いてここに太祖御真を祀っている。青龍袍を着ている全身像の御真で建国者の威厳がみなぎっている。1872年(高宗9年)に新しく模写した肖像画で、原本は肖像を水で洗い白磁の甕に入れ真殿の北側に埋めた。太祖御真を奉安した龕室の中には湿気とにおいを除去し病害虫に食われないよう芙蓉の香りをつけた赤色の匂い袋を入れた。龕室の前方に御真を護衛する銀剣一対を立て、正殿の左右には龍扇、鳳扇、紅蓋、青蓋など儀仗物を配置した。
 
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こちらが正殿です
中央の通路の脇に桶のようなものが三つずつ置いてあります。
これは王宮でもよく見かける드므(トゥム)のようです。
トゥムは防火用水を入れている桶だそうです。木造建築は火事が一番の心配事ですものね。また火魔が天から下りてきた時、トゥムの水に映った自分の顔に驚いて逃げ帰るという言い伝えもあるそうです。
  
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後から知りましたが、建物の上の方の壁にある物体。実はこれ亀の装飾だそうです。
よく見たら斜め下向きになっている亀が二匹います。縁起ものなのでしょうね。
  
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太祖御真(テジョオジン)は李成桂(イ・ソンゲ)の肖像画のことです。
朝鮮の初代国王 李成桂は死後に太祖(テジョ)という尊号を贈られました。
ちなみに、「雲が描いた月明かり」の主人公のモデル孝明世子は息子の憲宗が即位してから「翼宗/익종/イクチョン」という名を贈られています。
そして案内板に書いてあった通り肖像画の前には一対の剣が守るように置かれています
 
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ちょっと画質が粗いですが、天井の文様に注目
天井には「囍」の字を蝙蝠が取り囲んでいます。これもどちらも縁起のいいものですよね。
東洋では「蝙蝠」は縁起が良いとされ、確か徳寿宮にも「蝙蝠」をモチーフにした装飾がありました。
  
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正殿の左側(西側)には付属建物がいくつかありました。
祭祀をする時のお供え物を準備した場所のようです。
こちらは見学者も少なくとても静かでした。
  
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祭器庫(チェギゴ) 
祭祀の時に使用する道具類を保管した場所のようです。
 
そして正殿の向かって右側へ行ってみると...
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この門を抜けると...
探していた場所が見つかりました
  
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「雲が描いた月明かり」の第1話の終わりの方に出てきた場所です
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主人公ラオンが始めて内侍院に入る時の場面です
この時、ビョンヨンと鉢合わせしていたんですね~
<画像:KBS雲が描いた月明かり>


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1話の終わりで、宮中から脱出しようとしたラオンがヨンと鉢合わせした場所です
반갑다. 멍멍아.(パンガプタ モンモンア/会えてうれしいぞ ワンちゃん)は名台詞でしたね~
<画像:KBS雲が描いた月明かり>


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こちらは2話の冒頭です
画像:KBS雲が描いた月明かり

この門と竹林は別世界のように美しい場所なので、熱心に撮影する人々が多数でした~~

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この門は10話に出てきましたよ~

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ちょっと角度が違いますが、樹木や竹から同じ場所だとわかります~
10話でラオンとチョン・ドッコが話をしているところにミョンウン公主が現れて...
<画像:KBS雲が描いた月明かり>
 
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ところで、この門は正殿から竹林へとくぐった門を反対側から撮ったようです~
塀の向こうに正殿の屋根が見えます~~
<画像:KBS雲が描いた月明かり>

さて、次のロケ地は...

奥の方へ進むと現れるのが全州史庫(チョンジュサゴ)
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朝鮮王朝実録やその他の重要書類を保管していた場所です
朝鮮王朝実録は書き写され4部を別々の史庫(春秋館、忠州、全州、星州)で保管していたが、戦乱で焼失し、全州のものだけが別の場所に移されていたので残ったとか。

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階段を上った建物内は資料展示室として公開されています
この場所も「雲が描いた月明かり」の10話のロケ地なのです~
  
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史庫の近くにある門は10話に登場しました

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足をくじいたラオンが同僚内侍のトギとソンヨルに担がれて入ってくるところ
それを見たヨンが嫉妬して...
<画像:KBS雲が描いた月明かり>
  
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その後書物で隠しながら頬にポッポするのが全州史庫
  
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上のドラマ場面と同じでしょ^^

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この辺で撮影していたんだわ~と嬉しがって柱まで撮りました
ドラマでは消火栓などを木材を立て掛けたりして隠していたんですね
  
色々見どころは他にもありそうでしたが、このくらいにして東門から慶基殿を出ました。


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雰囲気ある町並み
 
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どっちを向いても伝統家屋が建ち並んでいます


この日の昼食はこのお店です
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꽃담집(コッタムチプ)
  
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韓屋(韓国の伝統家屋)で落ち着いた雰囲気の店です
 
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ビビンバとトッカルビのセット(二人分)27,000ウォンにしました
このセットだと飲み物が一本ついてきます
  
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手作りトッカルビ(수제떡갈비)とビビンパ(비빔밥)の説明が書いてあります
トッカルビ
韓国産1等級の豚肉に13種類のたれを混ぜコッタム厨房で作りました。
コッタム厨房で直火で焼き、滑石の皿に野菜を少し乗せて
その上にトッカルビを置いて召し上がれば、
美味しくいただけます。
ビビンパ
新鮮な10種の食材本来のおいしさを維持するために
真鍮の器に入れております。
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全州といえばビビンパですし、一度味わってみたかったのです~
真鍮の器にご飯を入れ、混ぜながらいただきます
  
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トッカルビはハンバークのようなもの
熱く焼けた石の上にキャベツを乗せてからトッカルビを乗せて
温かい状態でいただきます。これもとても美味しかったです。

  
このお店はNaverで全州韓屋村の旅行コースのおすすめを色々眺めていた時にたまたま見つけたのですが、雰囲気も素敵で美味しそうだったので行ってみました。本当に美味しかったです♪

◇꽃담집(コッタムチプ)◇
住所:전북 전주시 완산구 은행로 38
電話:063-254-3392
営業時間 10:30 - 21:00
http://blog.naver.com/gndka7412
2階はカフェになっているようです~
 
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殿洞聖堂━慶基殿━コッタムチプの地図です


お腹も一杯になったところで、午後も全州韓屋村見物は続きます
その4へつづく

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